些事記

放浪の身で僭越ですが、語らせてください。

チャリ

 今日も体調が万全だった訳ではないが、無為に過ごす訳にも行かなかったのでチャリでHUMANIAというドイツの有名古着屋チェーンに向かった。古着屋はベルリンに着いたころに泊まっていたホステルに近かったので、お気に入りのケバブ屋に寄った。”Eine Kabab bitte"って言ってしまったのだけど、”Ein”が正解っぽい。ケバブは美味しくいただきました。
 そして古着屋へ。「元々デパートだった建物を丸々使った超巨大な古着屋」と聞いていたので楽しみにしていたのだが、キエフのレスノイ古着市場に比べると小さい。両方とも置いている商品の新品の時の価格帯はだいたい一緒だろうが、こちらの店に置かれている商品たちは清潔だ。それでも男性の服の取り扱いが少なすぎて、あまり見るところはなかったので一通り店内を確認して退店した。
 古着屋を出た僕はスマホでタオルを買うために無印良品を探た。ミッテに一つ店舗があったので向かった。フリードリヒスタインからミッテに向かう道の自転車専用道路がお気に入りだ。信号の少ない真っ平らな道をひたすら行くのは気持ちいい。
 無印には人がたくさんいて大盛況だった。無印とユニクロが連なって構えており、そういえばこの二つの親和性はすごいなと思った。タオルを買った。9.5ユーロだ。高い正直。けど、キエフで安物のタオルを買って(それでも3ユーロとか)顔に変な繊維が付いたのが嫌な思い出だったので安牌を選んだ。
 ミッテはベルリンのファッションの中心地らしく、実際服に気を使っている人は(他の地区のベルリン市民と比べると)かなり多い。驚いたのがアジア系が多いこと。確かに、ベルリンの中で典型的な「ヨーロッパ」の景観を擁しているのはミッテだろうし、納得は行く。
 それにしてもファッションは良い。いくつか店を覗いて思った。今度はベルリンのファッションについて、まだこの地に疎い状態の僕の意見を、まだ疎い内に書き残していたいと思う。