些事記

放浪の身で僭越ですが、語らせてください。

Fashion as design

 Courseraで”Fashion as design”というネット講義を取り始めた。Courseraは本当素晴らしい。MoMaのキューレターがデザインする講義を無料で受けれて他の受講者とも交流することができるなんて、普通に考えておかしい。
 さて、この講義は題名の通り「ファッションをデザインの一種として見る」ことを提案する。1週間に2、3時間の参加でそれが8週間続く。大学の講義が確か90分で15週あるのでだいたい同じぐらいの時間を割かなくてはいけないのだから結構ガチである。(たった1週間目を終えたのだが90分ほどしか時間はかからなかった。初回だからだろうか。)
 第1週では3人のキューレターが出演する動画でこの講義の趣旨の説明とこの講義のある種土台となったある展覧会についての説明が与えられた。どうやら2016年にMoMaで行われた展覧会を元にこの講義はつくられているようだ。そのキューレーターのうちの一人が書いた結構長い序文みたいなものを読む。これがまた難しい。思えば英語でこういう分野の論文を読む訓練を僕はしてこなかった。そもそも語彙が追いつかない。ファッションや映画の分野の英語の記事を読むといつも思うのだが、とにかくわからない単語が多い。語学勉強には終わりがないなぁ。
 その文章を要約すると、「ファッションは人間の生活にとってこんなにも大切だが、なんらかの理由で今まで他のデザイン分野ほど議論してもらえなかった。しかしこれはいかん、ぜひデザインとして見てもらおう。」ということである。ここで少し政治臭を感じてしまい少し萎えてしまった。ファッションの歴史とかデザインそのものを学べると期待していたので。それでも、美術館員が見るファッションという視点はおもしろいので、次週からものんびり取り組んでいきたい。